別れ話は電話でしても良い?
恋人に別れを切り出すことほど、勇気が必要なものってなかなかありませんよね。
「公衆の面前で大泣きされたらどうしよう……」
「ヒステリックに怒鳴られたらどうしよう……」
「悲しむ彼・彼女を見て気が変わってしまわないかな……」
こう考えて躊躇してしまうものですよね。
大切な人との大事な話ですから、しっかり対面でするのがマナーだという共通認識があるように思われます。
でも、「恋人に別れを切り出そうと誘ったけど、結局言えずじまいだった……」という経験をした人も少なくないのではないでしょうか?
たしかに「別れ話は対面で直接すべき」と思う人はたくさんいますが、場合によっては電話で済ませる方が良いということもあります。
「直接伝えるのがマナー」と考えるのは立派ですが、それで時間を無駄にしたり、相手から傷つけられてしまったりすることもあるんですよね。
別れ話をする際は、きちんと対面で伝えるべきなのか、それとも電話で済ませて良いのか、一度吟味してから伝えるようにしましょう。
別れ話を電話でした方が良い場合
先ほどお伝えしたように、別れ話は直接会ってするよりも電話で済ませた方が良いという場合もあります。
ここからは、別れ話を電話でした方が良いケースについて紹介していきます。
ケース①:相手が情緒不安定・DV癖がある
相手が情緒不安定の場合・DV癖がある場合は、電話で別れを切り出した方が良いでしょう。
というか、絶対に直接話さない方が良いです。
情緒不安定なタイプの人間は、思いどおりにならないとすぐに感情が高ぶってヒステリックになったり、大泣きしてしまったりします。
DV癖のある相手ならなおさらです。
逆上して暴力を振るったり、気持ちをコントロールできず周囲に八つ当たりすることもあります。
冷静に話しができる相手でないのなら、電話で別れ話をするのもやむなしと言えるでしょう。
ケース②:相手が浮気をした
相手の浮気が原因で別れる場合も、直接会って話す必要はありません。
そもそも、「別れ話は会って直接すべき」というのは、「大切な話は対面でした方が誠実」と考えられているからです。
恋愛関係はお互いへの信頼があって初めて成立するものですから、相手には誠実に接するべきですよね。
しかし、相手が浮気していたのならその時点ですでに信頼関係は崩壊しているわけです。
先に誠実さを欠いた相手に対して誠実に対応する必要はありませんし(もちろんそれでも誠実に対応する方はすばらしいですが)、わざわざ時間を作って会うのももったいないというものです。
相手が浮気したのであれば、こちらだけ誠実さを示す必要は特にありません。
一方的に電話で別れを伝えても良いでしょう。
ケース③:すでに関係が破綻している
相手との関係が破綻しているなら、電話で別れを告げた方が良いかもしれません。
関係修復がもはや不可能なほどの大げんかをしたり、相手の浮気に感づいてたりしてお互いに距離を置くことってありますよね。
すでに関係が破綻していて、自然消滅に近い状態……。
相手も関係が終わることを察しているようであれば、一言電話で別れを告げるだけでも良いでしょう。
ケース④:遠距離の場合
遠距離恋愛でなかなか会えないカップルもいますよね。
そんな場合は、電話で別れを伝えるのもアリです。
遠距離だと実際に会って話す機会を作るのも難しいですし、わざわざ別れ話のためだけに貴重な時間を使うことも、お互いにとって良くありません。
それに、会うまでの時間が長ければ気持ちが揺らいでしまう可能性もありますからね。
「別れる!」と決めたら、できるだけ早く電話でその気持ちを告げた方が良いでしょう。
ケース⑤:直接会うとはっきり言えない場合
対面だと緊張してしまったり、思ったことを素直に言えなくなってしまったりする人っていますよね。
そういう人も、電話で別れを伝えた方が良いかもしれません。
大事な話ですから、自分の言いたいこと・思っていたことをはっきり伝えるべきです。
直接会うことで緊張して自分の気持ちを素直に伝えられなくなるよりは、電話で素直な気持ちを伝えてあげた方が良いでしょう。
目の前で泣かれたり逆上されたりすると、せっかく固めた決意が揺らいでしまうかもしれませんからね。
直接会うとはっきり気持ちを伝えられないタイプの人も、電話で別れを伝えるのがおすすめです。
別れ話を電話でするメリット
先ほどお伝えしたように、場合によっては電話で別れを告げた方が良いケースもあります。
ここからは、電話で別れを切り出すことのメリットについて紹介していきましょう!
メリット①:本音で話しやすい
電話だと「本音で話しやすいこと」がメリットです。
直接会うと、なかなか本音を言えないときってありますよね。
今にも泣き出しそうな相手の顏、怒り狂い殴りかかってきそうな相手の反応を見て、本当に言いたかったことをグっとこらえて飲み込んでしまった経験のある人は少なくないはず。
筆者は、別れを切り出すつもりのデートだったのに、ついイチャイチャしてしまい、結局なにも言えずじまいで終わってしまった経験があります。
直接会うと相手の反応がわかりやすいぶん、はっきり本音を伝えることが難しくなってしまうんですよね。
これから言われることを予想して絶望している相手に、別れを伝えるのは恐ろしく強いメンタルが必要になります。
しかし、電話なら相手の顏や反応を見ることがないため、本音で話しやすいのです。
メリット②:気持ちが揺らがない
別れ話を直接会ってすると、気持ちが揺らいでしまいやすいもの。
キッパリと別れるつもりだったのに、いざ彼氏・彼女の顏を見ると躊躇してしまうことは珍しくありません。
これまでの楽しかった思い出が頭をよぎって「やっぱり楽しいな!」「別れたくないな!」と気持ちが揺らいでしまうこともあるわけです。
しかし、電話であれば実際に対面で話すよりは気持ちも揺らぎにくいというもの。
「恋人に会ったら気が変わっちゃうかも……」という方は電話で別れを切り出すのがおすすめですよ!
メリット③:時間がムダにならない
時間を無駄にせず済むことも、電話で別れ話をするメリットです。
「大切な話は直接会ってするのがマナー」と考える人は少なくありません。
それでも、「先の無い恋愛関係のためにわざわざ時間と労力を使うのはもったいない」という人もいるでしょう。
お互いが「別れ話をするのにわざわざ会う必要はないかな」という認識を共有できているのであれば、電話で済ませても問題ありません。
電話で別れ話をすることで、お互いにとって時間の無駄を省くことができるのです。
別れ話を電話でするデメリット
これまでお伝えしてきたように、電話での別れ話にはメリットもそれなりにあります。
しかし当然、メリットがあればデメリットもあるわけです。
ここからは、電話で別れを切り出すことのデメリットについて紹介していきます。
デメリット①:失礼になることがある
一番のデメリットは、「失礼な人間だと思われる」ということです。
「大切な話は会って直接するのが礼儀」と言う考えをもっている人は少なくありません。
そういった人からすれば、「恋愛関係を電話一本で終わらせるなんてけしからん!」「なんて失礼な奴だ!」というわけです。
直接会うよりも簡単に関係を終わらせられる一方で、「失礼な人」というレッテルを貼られかねないというのが一つのデメリットです。
デメリット②:相手を傷つける可能性がある
電話一本で別れることで、相手を傷つけてしまう可能性もあります。
自分が「電話で良いかな」と思っていても、相手も同じ気持ちだとは限りません。
「あんなに愛していたのに……あなたにとっては電話一本で切れる仲だったの…?」とショックを受けてしまう人だっています。
「電話で別れる=愛情が軽い」と考えてしまうわけです。
お互いに「別れる時は電話でOK」という価値観を共有できていない状態で、電話で別れ話をするのは少々リスキーと言えるかもしれません。
デメリット③:相手の本心がわかりにくい
相手の本心がわかりにくいと言うこともデメリット。
先ほど、電話だと本音で話しやすいとお伝えしましたがそれはあくまで、「自分の本音を一方的に伝えやすい」という意味です。
反対に、顏や表情は見えないため相手の本心は汲み取りにくいです。
自分の気持ちは適格に伝えることができても、相手の気持ちを理解しづらいのです。
そのため、電話では気丈にふるまっていても、本当はガン泣きしていたなんてこともあるわけです。
大切な人との別れですから、最後はお互いの気持ちを伝えて後腐れなく気持ちよく別れたいですよね。
しかし、電話では相手の本心を把握しにくいのです。
別れ話を電話でするコツ・注意点
これまで、電話で別れ話をして良い場合や、そのメリットについて説明してきました。
しかし、電話でも円満に別れるためには注意しておくべきことがあります。
やり方を間違えると、最悪の別れになってしまうかもしれません。
ここでは、電話で別れを告げる際のコツや注意点について説明していきましょう!
コツ・注意点①:キッパリと別れを告げる
まず、何よりも大事なのが「キッパリと別れを告げる」ことです。
はっきりと自分の気持ちを伝えなかったり曖昧な態度を取っていると、相手からは「説得できそうだな」「別れるつもりはないのかな?」などと思われてしまいます。
「まだ未練があるのかな?」と思われて、今後もしつこく誘ってくる可能性だってあります。
相手の口車に乗せられて、結局別れを切り出せなかったなんてことにもなりかねません。
一度別れを決意した以上はダラダラ続けず、別れ話は一回で終わらせたいですよね。
まずは「自分の中で既に別れる意志が固まっていること、決断を変えるつもりがないことをハッキリ伝える!」と意識しましょう。
コツ・注意点②:被害者ヅラしない
別れる時に被害者ヅラしないことも大切です。
別れ話となると、「どちらが悪かったのか」と失恋の責任を追及してしまう人って結構いますよね。
中には、失恋の責任を追及されることを恐れて、とにかく被害者ポジションを取ることに必死になる人もいます。
「私は大好きだったのに、あなたから愛情が感じられなかった」
「本当はあなたが別れたいんでしょ?」
「あなたが浮気してるんでしょ?」
「失恋はどちらかの責任」
こういった考え方はなんの得にもなりません。
大切な人との別れ際に責任の擦り付け合いをすることほど悲しいことはありません。
後味も非常に悪いです。
「こっちが被害者」ではなく「別れるのはたまたまお互いの相性がよくなかったから」と考えるようにしましょう。
コツ・注意点③:最後は「ありがとう」でしめる
別れ話の最後は「ありがとう」でしめるようにしましょう。
別れ話はどうしても暗い気分になってしまいがち。
喧嘩別れのようになってしまうこともあるでしょう。
最後の別れを暗い気持ちで迎えるなんて最悪ですよね。
そのため、最後には必ず今までの感謝を伝えてあげることが大事です。
「終わり良ければすべて良し」とまでは言いませんが、最後に「ありがとう」を伝えるだけでも幾分気は晴れますし、前向きな気持ちで次の出会いを探す事ができるようになります。
コツ・注意点④:あらかじめ要点はまとめておく
電話をかける前に、あらかじめ伝えるべき要点をまとめておくこともおすすめです。
電話とはいえ別れ話ですから、会話中は緊張しますよね。
気が高ぶって本当に言いたいことを言いそびれてしまったということもあり得ます。
そのため、電話をかける前に
- 別れたいということ
- 別れたい理由
- 友達としての関係を続ける気はあるかどうか
など「これだけは絶対に伝えておきたい!」という要点をあらかじめ書き出しておくと良いでしょう。
メモを確認しながら電話することで、緊張による言い忘れを防ぐことができます。
コツ・注意点⑤:誠実さは忘れない
たとえこれから別れるつもりの恋人であっても、誠実さを忘れてはいけません。
たまに「もうどうせ会うことも無いし」と相手に暴言を吐いたり、相手のあることないことを周囲に言いふらしたりする人がいます。
筆者は、学生時代に憧れの先輩が失恋後、元カノに性癖をバラされまくって周囲から引かれていたのを目の当たりにしました。
しかし、長期的に考えてみると周囲からの信頼を落としたのは元カノの方でした。
「元カレの秘密をあれもこれもとバラしてしまう口の軽い女」と思われてしまったのです。
別れ際の対応は非常に重要です。
相手の悪口や秘密を言いふらしたり、暴言を言って別れたりするような誠実さを欠いた去り方は、後に自分の首を絞めることにつながります。
別れ際だからこそ誠実に対応することを意識しておきましょう。
コツ・注意点⑥:相手の愚痴を言わない
「もう会うこともないだろうし」と別れ際に今まで溜まっていた相手への不満や愚痴を一気に吐き出してしまう人っていますよね。
恋愛関係を維持するためには、相手への不満や怒りをグッとこらえて飲み込まなければならないときもあります。
というか、むしろ我慢の連続です。
しかし、別れることになれば、もう我慢する必要などありません。
これまでの鬱憤を晴らすように、別れ話のついでに相手に愚痴や不満を吐いてしまう人は少なくありません。
別れ際だからこそ、誠実であることが大切。
愚痴を言って終わった恋愛関係は後々も良い思い出になりませんし、ポジティブな気持ちで次の恋愛に進むこともできません。
そもそも、その相手を恋人に選んだのは自分です。
別れる恋人の愚痴を言うことは、「自分の見る目のなさ」を証明していることに他なりません。
気持ち良くお別れするためにも、別れ際に相手の愚痴を吐くのはやめておきましょう。
コツ・注意点⑦:元カレ・元カノと比べない
「前の彼氏はもっと○○だったのに!」「前の彼女のほうが尽くしてくれたわ~」
などと、別れ際に以前のパートナーと比較するようなことを言うこともNGです。
誰しも、他人と比較されたらムッっとしますよね。
他人と比較して明確に優劣をつけることは、その人のプライドを大きく傷つけることにつながります。
筆者も、かつて元カノに「前カレの方が身長高くてイケメンだったわ~」と去り際に言われたことがあります。
その後、街中で長身の男性を見かける度に、「あいつ性病かからねぇかな~」とひたすら願ったものです。
別れ際で気持ちが高ぶっているとはいえ、相手を傷つけるようなことを敢えて言う必要はありません。
お互い気分よく別れるためにも、過去の恋人と比較するようなことは言わないようにしましょう。
コツ・注意点⑧:あらかじめ別れを匂わせておく
微塵も別れを予想しなかった相手は、別れを切り出す電話に慌て、混乱してしまうでしょう。
取り乱して冷静に会話することができないかもしれません。
せっかく電話で別れると決意したのに一向に話が進まなかったら意味がありませんよね。
別れ話を円滑に進めるためにも、「あらかじめ別れを匂わせておく」という方法が有効です。
たとえば、LINEの返信やデートの回数を徐々に減らしていく方法があります。
徐々に素っ気なくすることで、相手も「潮時かな……」「あまり自分のことを好きでないのかも」と次第に感づくことができるわけです。
相手が別れを意識してから電話をかけることで、混乱を防ぎ、スムーズに別れ話を進める事ができるようになります。
コツ・注意点⑨:別れ話こそ冷静に、言葉を選ぼう
大切なパートナーに別れを告げる瞬間ですから、電話とはいえ感極まってしまう人が多いのではないでしょうか。
感情が高ぶり、思わず強い言葉で相手を罵ってしまう人もいるかもしれません。
しかし、別れ話だからこそ冷静に相手のことを考えて対応すべきです。
人との別れというのは記憶に深く刻まれるものです。
大切に想った人との別れならなおさらのこと。
お別れのときに言われた心無い言葉は、言った本人が想像する以上に大きな心の傷を相手に残すものです。
別れの言葉がトラウマになってその後の人生に大きな影響を与えてしまうことだってあり得ます。
人間ですから感情が高ぶることもありますが、せめて別れのときは冷静に、相手のために優しい言葉を選ぶ努力をするべきでしょう。
「会って話したい」と言われたら?
相手は唐突な別れ話に困惑し、「直接会って話したい」「最後に一回だけ会いたい」と言ってくる可能性もあります。
狼狽し絶望する相手に対し、同情心から「わかった、今度会って話そうね」と返事をしてしまう人もいるかもしれません。
しかし、その場合は「もう決めたから会うつもりはないんだ、ごめんね」とキッパリ断った方が良いでしょう。
別れるとは言っても、一度は愛したパートナー。
会ってしまえば情が湧きますし、相手も言葉巧みに説得しようとしてくるかもしれません。
一度下した決断も揺らいでしまうというものです。
マルチ商法や宗教の勧誘と同じで、言いくるめられないためには、そもそも会わないことが一番。
電話で別れると決めたのなら、「会いたい」と言われても強い気持ちで「NO!」と言えるようになりましょう。
まとめ
電話で別れ話をするメリットやデメリット、注意点やコツについて紹介しました。
別れ話は直接することが望ましいですが、それが叶わないケースもあります。
場合によっては電話で別れ話をするのも全然アリ。
しかし、たとえ電話であっても、相手に対して誠実な姿勢で対応することは忘れないようにしましょう!
ホンカツに
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