Tinderの起ち上げのきっかけ
Tinderは、幅広い世代から認知されているマッチングアプリです。
マッチングアプリと聞くと、一番初めに「Tinder」思い浮かべる方も少なくないことでしょう。
では、Tinderは一体どのような経緯で始まったのでしょうか?
まずは誕生のきっかけからお伺いしました。
Tinderの誕生のきっかけを教えてください。
Tinderは2012年、アメリカの大学のキャンパスで誕生しました。
当時はまだ、まったく関わりのない人とスマートフォンを使って出会う方法がありませんでした。
そこで色々な人と出会い、自分のコミュニティを広げるための新しいプラットフォームとして、Tinderが生まれました。
Tinderのコンセプトを教えてください。
それまでの生活の中で自分の周りにいなかった人や、本来なら接点もなく出会うことがなかった人と気軽につながれるというのがコンセプトです。
Tinderはいつでも簡単かつ楽しく利用でき、思いがけない出会いが見つかる場でありたいと考えています。
男女の出会いに限定していないのですね
そうですね。
もちろん、異性との出会いを求めている方が多いのは事実ですが、出会ったメンバー同士が出会いをどう発展させていくかを定義づけしていないことがTinderの特徴です。
男女の出会いを求めても良し、友達との出会いを求めるのも良しというふうに考えています。
メンバーの年齢の分布について教えてください
メンバーの50%以上を占めているのが、「Z世代」と呼ばれる18歳から25歳の方々です。
というのも、Tinderが大学のキャンパスで誕生したこともあり、自ずと同年代向けのアプリになったためです。
誕生当時から現在まで、Z世代がメインターゲットのマッチングアプリ であることは変わりません。
累計のマッチ数は450億回以上です。
Tinderの特徴とは?
2020年現在、マッチングアプリは数え切れないほど登場しています。
それぞれのアプリに特徴があり、Tinderもまた独自のサービスや機能を搭載しています。
では、他のマッチングアプリと異なるTinderの特徴はどういったところでしょうか?
他のマッチングアプリとの違いを教えてください
メンバーの大半が若い世代であるという点が、Tinderと他のマッチングアプリとの大きな違いです。
他のマッチングアプリの多くは、婚活を考えている人にターゲットを当てているため、必然的に年齢層は高くなると思います。
しかし、Tinderは恋活や婚活に目的を限定しておらず、また使い方がシンプルでとてもわかりやすいため、若い人が集まってくるプラットフォームとなっています。
また、若いメンバーが多いということで、安全面にも配慮して運営しています。
安全に使用してもらうための機能とは何でしょうか?
TinderではAIによる不審なメンバーの24時間監視の他、様々な安全機能を搭載しています。
メンバー自身が不審なメンバーを通報できる機能もアプリ内の至るところに設置しています。
例えば、チャットする中で相手に不審を感じた場合はその画面から直接通報することができます。
また、Tinderが「不適切」と認識している言葉がチャットで使用されたとき、「このメッセージは不快ですか?」と表示され、そこからも通報できるような仕組みを段階的に導入しています。
他にも、今日本で準備を進めている「セーフティーセンター」という機能では、「いきなり自分の電話番号を教えない」、「マッチした相手と初めて会う時は、ひと気のある場所を選びましょう」といった、自分の身を守るためのアドバイスを提供しています。
Tinderのメンバーは若い人が多いので、安全に安心して活用してもらうためにこのセーフティーセンターを一種の学びの場として提供していきたいと考えています。
無料メンバーと有料メンバーの違いを教えてください。
効率良くマッチングしたい方が有料メンバーになるケースが多いです。
Tinderはメッセージのやり取りなど、ベースは無料で使用できるアプリです。
そのため、多くの方が無料メンバーで、一部の方に有料でご利用いただいています。
有料メンバーはどういった点が効率が良いのでしょうか?
例えば、有料プラン(Tinder Gold)のメンバーの方だと、自分に「Like(いいね)」をしてくれた人を見ることができます。
相手が既に自分にLikeをしてくれているという状況のため、その中の人にLikeを返せば必ずマッチすることが可能です。
一方で、無料会員の場合はLikeしてくれた人を見ることができません。
このように、有料メンバーになると、より効率良くマッチにたどり着くことができると言えます。
Tinderのおすすめの使い方があれば教えてください。
マッチングアプリの基本として、まったくの他人に、多くのプロフィールの中から自分に興味を持ってもらうのですから、自己表現をしっかり行うということです。
Tinderを使用していただいている方はとても多いので、自分らしさをきちんと表現して「目立つ」ことが必要です。
そのための機能として、TinderではプロフィールをSpotifyと連動させて好きな音楽を表示したり、Instagramアカウントと連動させて自分の人柄や趣味を写真で表現することができます。
このような機能を上手に活用し、プロフィール機能を充実させることによって、より良いマッチングにつながると思います。
Tinderの今後について
ここまでで、Tinderが実は男女の出会いだけを目的に運営しているわけではないことがおわかりいただけたでしょう。
Tinderは異性や同性の友達を探したり、ビジネスパートナーを見つけたりさまざまな目的で利用できるアプリです。
では、今後はどのような方針で運営していくのでしょうか?
Tinderを今後どのようにしていきたいか教えてください。
これからは、Tinderの正しいブランドメッセージを広く届けていきたいと考えています。
リリース当初からTinderはターゲットを変えたわけでもなく、思いがけない出会いを提供している点や、つながりの形を定義していない点も変わりません。
しかし、日本ではまだ、Tinderが当初から持つブランドカルチャーが十分に知れ渡っていないと考えています。
その部分をいかに伝えていくかが、今後の私たちのやるべきことだと感じています。
また、イノベーションをアプリに導入していきたいです。
アプリの中でいかに楽しく、価値ある時間を過ごしてもらえるかということを考えています。
そのような新たな試みの一つとして、この度、新感覚のマッチングアプリ体験、「SWIPE NIGHT」をリリースしました。
「SWIPE NIGHT」について教えてください。
SWIPE NIGHTは、メンバーのみなさんにまったく新しい体験を楽しんでもらうのと同時に、メンバー同士が体験を共有することで、チャットでのきっかけにしてもらうことを目的とした期間限定のイベントです。
※詳しい概要は以下の通りです(ホンカツ編集部より)。
「SWIPE NIGHT」とは
「SWIPE NIGHT」は、Tinder の特徴のひとつであるスワイプ機能を使い、インタラクティブ性とエンターテインメント性、そして没入感を実現した Tinder オリジナルのコンテンツです。
メンバーはドラマの主人公として約8分間のインタラクティブドラマに入り込み、ストーリーの展開を左右する場面で現れる質問に対して、次に取る行動をスワイプ操作で選択していきます。
これにより、自身の選択によって導かれるストーリー展開を楽しむことができます。
アプリ内のドラマの配信は、 9月12日より3週連続、土曜日の10時に新しいシーズンが配信されます。
★世界的人気監督や人気脚本家たちがクリエイティブチームに
ドラマ制作には今話題の監督や脚本家を起用。 歌手のDrakeやColdplay など有名アーティストらのミュージックビデオを手掛けるカレナ・エヴァンスが監督を務めるなど、エンターテインメントの最前線で活躍する若い力が結集しました。
★同じ結末を迎えたメンバーはマッチしやすいよう優先的に表示 終了後には、自身が迎えた結末がプロフィールに追加され、さらに同じ結末を迎えた他のメンバーが優先的に表示されるため、新しいマッチや会話のきっかけへと繋がります。
★マッチ率は26%増加、メッセージ率も12%増加に 昨年、アメリカで展開した際には、通常の日曜日の夜と比較して、マッチ数が 26%、メッセージ数は 12%増加し、共通の経験を話題に、多くのメンバーが新たなつながりを得たというデータも出ております。
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■公式サイト: https://swipenight.tinder.com/jp/ja-jp
■参加方法: ※iOS10以上または Android6.0以上のバージョンへのアップデートが必要です。 ※1 エピソードにつき、1回のみ参加できます。
■配信日時: エピソード1:9 月 12 日(土)10:00 から 13 日(日)23:59 まで(配信済み)
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オンラインCMで水原希子さんを起用した理由を教えてください。
水原希子さんは、グローバルなキャリアを持っていて、世界で広く活躍されている方です。
若い頃から人との出会いがいかに自分の世界を変えるかを身をもって体験されています。
そのような経歴を持つ水原希子さんのパーソナリティや、彼女が発信している「多様性と包括性の大切さ」や「人それぞれが持つ自分らしさ」などの考え方がTinderのブランドカルチャーとぴったり一致していることから今回の起用に至りました。
Tinderが今後目指していきたいビジョンを教えてください
Tinderはグローバルなアプリではありますが、地域性も重要視しています。
「アメリカは○○だから、他の地域も○○」というような画一的なアプローチではなく、国ごとの特徴に合わせて一部機能を微調整しています。
今後も国ごとの地域性やニーズ合わせて運営していきたいと考えています。
日本の特徴はありますか?
日本人らしい謙虚さゆえ、日本のメンバーは他国のメンバーと比べて、プロフィールで十分に自分らしさを表現できていない方が多いように思います。
例えば、自分の顔写真を掲載しなかったり、食べ物の写真のみ掲載していたりと。
もちろん、どのような写真を掲載するかは本人の自由なのですが、自分のことを表現しないことには相手に何も伝わらないのではないでしょうか。
そこで、相手に自分の趣味や人柄を簡単に伝えやすくするために、「趣味」を選択してプロフィールに表示させる機能を開発し、日本で導入しました。
ちなみに、この機能は大変好評だったので、今では世界中に拡大しています。
マッチングアプリ市場の今後の展望
withコロナ時代へと突入している中で、さまざまなものが「オンライン化」しています。
このような状況で、マッチングアプリ市場は一体どのような方向に進んでいくのでしょうか?マッチングアプリ市場の今後についてどうお考えなのか伺ってみました。
また、ホンカツの読者の皆様に向けてのメッセージも頂きました。
今後マッチングアプリ市場はどのように変わっていくと捉えていますか?
コロナの収束がいまだ見えない状況でさまざまなことが目まぐるしく変わっています。
例えば、コロナ禍のために今まで対面でのみ行ってきたことが、オンラインで行われるようになってきています。
今後はオフラインとオンラインの境界線がどんどん薄れていき、本人にとってはどちらもがリアルな生き方、出会い方になっていくと思っています。
その中でマッチングアプリ市場全体が果たす役割は大きいでしょうし、Tinderでは世界中の人々に、いっそう価値のあるつながりを提供していきたいと思っています。
読者に伝えたいこと、メッセージをお願いします!
Tinderを楽しく使っていただきたいです。
新しい人と関係を築くというのは、簡単なことではありません。
ですが、さまざまな価値観の人と出会うことで、自分の可能性は広がっていきます。
人との新たなつながりに楽しみを見出だし、自分の世界を広げるためにTinderを活用していただけると嬉しいです。
まとめ
世界最大級のソーシャル系マッチングアプリ「Tinder」を取材させていただきました。
「本来出会えなかった人と手軽に出会える」ことをコンセプトに運営しているTinderでは、友達やビジネスパートナーなど目的を定めずサービスを提供していることを取材を通して実感しました。
ホンカツ編集部では、男女の出会いを求めている人はもちろんのこと、「自分と違う文化・価値観を持つ人に出会ってみたい」「自分の可能性を広げたい」と考えている方におすすめのサービスだと感じています。
また、新しい機能である「SWIPE NIGHT」の最終回である第3回目は、2020年9月26日(土)10:00~ 27 日(日)23:59に実施される予定です。
この機会にTinderをインストールして体験してみてはいかがでしょうか?
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