中国でもネット婚活はブーム
日本で空前のブームとなっている「ネット婚活」。
ネット婚活とはインターネットを通した婚活のことで、「マッチングアプリ」や「婚活サイト」が該当するといって良いでしょう。
日本では、2012年の2月にOmiai(おみあい)というマッチングアプリが登場し、今では100種類以上のアプリが出回っていると言われています。
中でも特に人気のアプリが「Pairs(ペアーズ)」であり、累計会員数は1,000万人を突破しているとのことだから驚きです。
そんな「ネット婚活」ですが、お隣の中国でも同様に流行しているとのことです。
日経新聞によれば、中国の独身の8割がネットの婚活サービスを利用するといったほど、中国社会に根付いているんだとか。
日本のネット婚活市場も大きく成長していますが、中国のネット婚活市場もますます大きくなってきています。
なんと、2021年までに市場規模は1,000億円にまで達するとのことです。
(中国ネット婚活市場(日経新聞参照):単位は[億元]、1元=約15円)
大手婚活サイトへの登録者は3億人以上
日本よりもやや早く、中国で「婚活サイト」が登場したのは2000年代前半だったとのことです。
婚活サイトの登録者数が最大なのは、最大手の「百合佳縁」というサイトで、なんと3億人(笑)
先ほど紹介した日本最大手のペアーズが「1,000万人」であるので、その30倍にも上ります。
中国の市場がいかに大きいかがわかります。
また、中国の調査会社が実施したネット調査によれば、結婚を考える年齢層である18歳から40歳の独身2,000名のうち、なんと80パーセントが半年以内に婚活サイトを利用したことがあると回答したんだとか。
そして、交際相手を探す手段として、「親族や友達の紹介」と並び、50パーセント以上が「婚活サイトを支持する」といった結果になったそうです。
日本では、結婚式の「馴れ初め」の際に「マッチングアプリで出会ったことを隠す」とったことが行われていることから、まだまだ「ネット婚活」に対する理解がなされていないという現状でしょう。
特に、40代以上の世代は「出会い系」との違いがわからず、ネガティブなイメージを持っている方がとても多いです。
しかし、中国では「ネット婚活」はもはや当たり前になっているととらえて良い結果ではないでしょうか?
日本はITやテクノロジーの面において、アメリカや中国に比べて遅れていると言われており、電子決済などでも大きく後れを取っています。
婚活のIT化も、中国に比べて遅れていることは間違いないでしょう。
中国でも晩婚化は進んでいる
中国と日本が共通している点も、日経新聞では触れられています。
それは、「晩婚化が進んでいる」ということ。
少し前までは、「30歳になる前までに結婚する」ということが当たり前のように考えられていましたが、日本の平均初婚年齢は男性は31歳ほど、女性も30歳ほどと晩婚化が進んでいることはみなさんもご存知のことでしょう。
その要因として、女性の社会進出が良く挙げられます。
女性も男性と同様に働くようになり収入も上がったため、結婚しなくても何不自由なく生活できるようになったのです。
一方、中国でもこの晩婚化が進んでいると記載されています。
中国はここ10年ほどで経済が大きく成長する「高度経済成長期」に入っています。
それにともない、男女の高学歴化が進み、就職してから仕事に追われる生活をする人が増えているそうです。
(中国の結婚登記数:単位[万組])
日本で「出会いがない」と嘆いている男女の中には「仕事ばかりで異性と触れ合う機会がない」という人も少なからずいます。
この点は、中国も日本も同じだと言って良さそうです。
国の経済が成長すると、晩婚化が進むということは国に関係なく共通なのかもしれません。
婚活サイトの更なる発展
日本の2019年現在の「ネット婚活」だと、マッチングアプリが主流だと言って良いでしょう。
登場当初は、とにかく会員が良いと思うお相手を「自分で探す」というスタンスでした。
ただ、近年の「AI(人工知能)」技術の進歩により、マッチングアプリにもAIが利用されるようになってきました。
どういった面でAIが利用されるかというと、自分が良いと思ってアプローチした異性をAIが分析し、「あなたにはこの人が合っている」と教えてくれるといった機能を備え始めているのです。
日本におけるマッチングアプリの最前線はこの「AI」だと言って良いでしょう。
では、中国市場ではどうでしょうか?
ちょっとびっくりするくらい、さまざまな技術が利用されているように思えます。
例えば、VR(仮想現実)であったり、ブロックチェーンが利用され始めているようです。
ブロックチェーンと言えば、「仮想通貨」を思い浮かべる方も多いでしょう。
この技術のすごいところは、簡単に言えば「個人情報保護」に優れているという点です。
ブロックチェーンを採用することによって、個人情報の流出リスクを低減することができるのです。
日本ではまだまだ浸透していませんが、中国ではこのブロックチェーン技術を婚活サイトに応用する企業も出てきているということです。
こういった面でも、中国の婚活市場は日本のそれよりも進んでいるととらえることができそうです。
日本でも次々に婚活サイトやマッチングアプリが登場していますが、差別化要素として今後「VR」や「ブロックチェーン」をうたったサービスが登場する日も近いかもしれません。
婚活イベントも盛ん
中国で盛り上がりを見せている「ネット婚活」ですが、「オンライン」だけでなく「オフライン」での婚活も盛り上がっているようです。
例えば、婚活サイトの登録者がネット上で交際相手を探して個別に会うのではなく、仲人が登録情報をもとに会員の長所を引き出してマッチングさせるといったサービスも登場しているようです。
また、直接仲人に会って相談する「直営店」も増えているとのことです。
ある会社では、中国全土に70店舗近くを展開し、年間に婚活イベントを1,000回も開催しているとのこと。
日本でも「婚活パーティー」や「街コン」が流行っていますが、どの国でも「出会い」に関するニーズは共通しているのかもしれませんね。
まとめ
日経新聞にて取り上げられていた「中国でのネット婚活事情」について、記事の内容を参照しながら紹介しました。
「ネット婚活」が流行っているのは、決して日本だけではありません。
むしろ、中国の方がテクノロジーをより駆使して利用していることがおわかりいただけたでしょう。
また、例えばTinder(ティンダー)といったマッチングアプリは、アメリカが発祥です。
そう、日本はITの面では、他の先進国に比べてだいぶ遅れていると言わざるを得ません。
中国でVRやブロックチェーンがアプリや婚活サイトに利用されていることを考えると、日本でも利用されるまでにそう時間はかからないでしょう。
また、IT化するだけで随分と効率の上がった婚活ですが、それでもなお「仲人」がいるように、人間を代替することができない部分が残っていることもわかります。
これからどのように婚活が進化していくのか楽しみにしつつ、筆者を含め婚活している人ははやく終わりにしたいですね(笑)
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