目次
「マウントをとる」とは?
SNSを使っていると、よく「マウントをとる」ということばを目にしますよね。
どういった意味かは知っていますか?
まずは、「マウントをとる」ことの意味、語源、由来から紹介していきましょう!
意味
マウントをとるとは、「自分が優位である・相手が劣っていると主張して、威圧的な言動をする・態度を取る」という意味です。
たとえば、ある分野について発信したときに、より詳しい人やその情報を信じたくないと感じた人が「それは違う」と強引にこちらの発信を封じ込めようとしてくることがありますよね。
こういった相手の行為を「マウントをとる」と呼びます。
語源
語源ははっきりしていませんが、匿名掲示板の2ch・5chが発祥とされています。
2ch・5chは匿名掲示板であるため、常に上から目線で物言いしてくる方が存在するのです。
そういった相手を揶揄する言葉として「マウントをとる」というフレーズが流行り出したのです。
由来
由来は「マウントポジション」のマウントです。
「マウントポジション」のマウントとは、英語で「またがる」「乗る」といった意味。
相手にまたがって好き勝手叩いてやろうとするマウントポジションの「マウント」が、「マウントをとる」の由来とされています。
マウントをとる人の心理
では、マウントをとる人は一体どのような心理なのでしょうか?
その心理状態について5つに分けて紹介しましょう!
マウントをとる方・とってしまう方は、こういった心理状態にあることが多いです。
心理①:自分が正しい
マウントをとる人は、とにかく自分が正しいと思い込んでいます。
客観的な根拠や科学的なデータがなかったとしても、謝ることは悪く自分の持っている意見や情報こそが絶対的に正しいと思っているのです。
そういった方は、自分以外のすべてが間違っていると考えています。
マウントを取って言いくるめてやろうと考えていることがほとんどでしょう。
心理②:自分が優れている
「自分は頭の良い人間だ」「優れているんだ」という思い込みからマウントをとるというものです。
他人を叩くことで、「やはり自分は人より優れている人間なんだ」と思い込みを強くしているのです。
この場合、実際は自分が思うほど優れていないことがほとんどでしょう。
本当に優れている人間であれば、自分が優れているということをマウントをとることで証明しようとはしません。
心理③:自慢したい
自分に他の人にはない権威や経歴、資格などがある場合、それを武器にしてマウントをとることがあります。
それらを武器にすると、「自分はすごい」ということを相手に押し付けやすいからです。
中には、詐称したり話を盛ったりしてまで自慢しようとしてくる方もいます。
このような方を相手にするのは時間の無駄なので、早めに切り上げましょう。
心理④:間違っていることを認めたくない
間違っていることを認めたくない場合、強引にマウントをとろうとしてきます。
無理矢理に言いくるめることができれば、自分が間違っていることにならないと考えているのです。
本来であれば謝って済む話でも、マウントを取りたいタイプの方は謝ろうとはせず、逆に自分こそが正しいと主張し始めます。
激しいことばで罵ってきた場合は、この心理状態が当てはまるでしょう。
心理⑤:間違っているものを叩きたい
誰かが発信している情報に対して、重箱の隅をつつような指摘をする方がいます。
これは間違っているものを叩いてマウントをとりたいという心理です。
相手の間違っている部分を指摘すれば、自分のほうが優位に立っていると思いやすいのです。
こういった方は間違いを指摘して優位に立ちたいだけなので、それ以上の議論は期待できないでしょう。
マウントをとる人の特徴
では、続いてマウントをとる人の特徴を紹介します。
このような特徴がある人は、マウントをとってくることが多いです。
特徴①:自分勝手・自己中心的
自分勝手で自己中心的な方はマウントをとる人の代表的な特徴です。
自分中心に世界が回っていると考えているのです。
人の話を遮って話し始めたり、何かにつけて否定してきたりする方はこのタイプです。
マウントをとられたくないのであれば、そういったタイプの方は避けましょう。
特徴②:自分に自信がない
マウントをとるということは、自分に自信がない裏返しでもあります。
本当に自信があるのなら、相手の意見も聞いた上で議論するでしょう。
それをしないというのは、言い返されるのが怖いからです。
言い返されるのが怖いから、自分が優位に立てる話題でマウントをとったり小さな間違いを徹底的につっついたりするのです。
特徴③:勝ち負けを気にする
勝ち負けを気にする方もマウントをとるタイプの一つです。
マウントをとれば、自分が優位な立場にいるような感覚になり「勝った」と思いやすいのです。
すぐに論破しようとしてきたり、何かを一方的に「悪だ」と決めつけようとしたりする方はこのタイプでしょう。
勝ち負けを過度に気にする方は、注意しておくことをおすすめします。
特徴④:順位を付けたがる
順位を付けたがる人も、マウントをとってきやすいです。
順位を付けることで、何が優れているかがわかるようになるからです。
この場合、自分が下の順位にならないよう工夫するのがマウントをとる方の特徴でしょう。
こちらを相手よりも下の順位に位置づけられ、勝手にマウントを取られてしまうことが多いです。
マウントをとられやすい人の特徴
逆に、マウントをとられやすい人にはどういった特徴があるでしょうか?
このような特徴に当てはまる場合、マウントをとりやすい人からターゲットにされてしまうでしょう。
特徴①:自己肯定感が低い
自己肯定感が低いとは、自分に自信がなくて人より劣っていると考えてしまうことです。
そういった方は簡単にマウントをとられてしまいます。
マウントをとる人は、相手より優位なポジションをとりたいと考えているからです。
自分に自信がなくて人より劣っていると考えてしまえば、「だから間違っているんだ」「だからダメなんだ」とマウントをとる人のターゲットになるでしょう。
特徴②:すぐに非を認めてしまう
すぐに非を認めてしまう方も、マウントをとられやすいでしょう。
具体的には、自分が間違っていなかったとしても、問題を早く解決させたいがために「すみません」と謝ってしまう方です。
謝ってしまえば、マウントをとる方は「こいつはすぐに謝るやつだ」とさらに攻撃してきます。
ただし、あしらうことが目的で「はいはいごめんごめん」と謝るのは対処法としては悪くありません。
特徴③:思っていることを言えない
思っていることを言えない場合、マウントをとられやすくなってしまいます。
マウントをとりたいと考えている方は、自分に都合よく相手を言いくるめようとしてきます。
思っていることを言えなければ、相手の思うつぼでしょう。
マウントをとるメリット
マウントをとることにはメリットがあります。
メリットがなければ、わざわざマウントを取らないでしょう。
では、どのようなメリットがあるでしょうか?
メリット①:自分の正しさが証明されて気持ちいい
マウントをとると気持ち良くなることができます。
相手より優位なポジションに立てるからです。
常にマウントをとろうとしてくる方は、「この快感を得たい」と思っていることが多いでしょう。
実際に、一方的に相手を悪だと決めつけて自分の主張をするのは、ドーパミンが分泌されて快感なのです。
メリット②:関心を集められる・尊敬される
マウントをとることによって、関心を集められたり尊敬されたりするでしょう。
特に、SNSでは自分と同じ意見の人が「そうだそうだ」と思ってくれるでしょうし、鮮やかにマウントをとって論破している姿から「おもしろい人だ」と感じてもらうこともできます。
だからこそ、炎上商法などが流行るのでしょう。
メリット③:相手に正しさを理解させられる
間違っていることを相手に認めさせたい場合は、マウントをとることが有効です。
間違った思想・考え方を持っている相手に対してマウントをとれば、意見を改めてくれることもあるでしょう。
これは相手が冷静さを欠いてでたらめな主張をしているときにおすすめです。
マウントをとることには、このように正しさを理解させられるというメリットもあるのです。
マウントをとるデメリット
ただし、マウントをとることにはデメリットもあります。
むしろ、デメリットのほうが多いでしょう。
デメリット①:人間関係を壊してしまう
マウントをとると、人間関係を壊してしまいかねません。
誰だって、上から目線で好き勝手言われるのは気持ちの良いものではないでしょう。
今まで仲が良かったとしても、マウントをとった瞬間に関係性が崩れてしまうこともあります。
人間関係を大事にしたいのであれば、マウントをとらないよう気をつけてください。
デメリット②:マウントをとる快感に浸ってしまう
マウントをとる快感に浸ってしまい、「マウントをとること」自体が目的になる場合もあります。
「マウントをとる」こと自体が目的になると、周りの人からすれば、ただ自己中心的で迷惑なだけです。
このような方は、実際に「毒女」や「粘着」として、ネット・リアルどちらでも嫌われます。
相手に伝える方法としてマウントをとるのが本当に必要なのか、改めて考えるべきです。
デメリット③:周囲から避けられる
マウントをとり続けていると、「あの人には関わらないほうが良い」と避けられてしまいます。
誰だって、マウントをとられたくないと考えているからです。
寄ってくる方もいる一方で、去っていく方もいるということを知っておいてください。
もっとも、新しく寄ってきた人よりも今まで築き上げてきた人との関係が壊れるほうがデメリットが大きいでしょう。
デメリット④:マウントをとることが頭がいっぱいになる
「どうやってマウントをとってやろう」とマウントをとることで頭がいっぱいになることもあるでしょう。
マウントをとることで頭がいっぱいになると、仕事や勉強に手がつかなくなるのは当然のこと。
そうなると、私生活にも影響が出てしまいかねません。
完全に自分が間違っていたり相手が正しかったりする場合は、きちんと非を認めてください。
デメリット⑤:無駄に疲れてしまう
マウントを取るというのは、体力や精神力を消耗してしまいます。
自分が正しいと決めつけ、何ごとも優位なポジションにいると主張し続ける必要があるからです。
そのため、無駄に体力・精神力を消耗してしまい、結果として「マウントをとる必要はなかったかも」と思ってしまいかねません。
特に、社会人になってくると体力や精神力以外に時間もないため、マウントを取るのはおすすめできません。
マウントをとられるとどうなる?
マウントをとられると、さまざまな弊害が生じます。
ここでは、3つの弊害について紹介しましょう。
マウントを取られると①:ひたすら自慢話を聞かされる
マウントをとられてしまうと、聞きたくない自慢話を延々と聞かされてしまいます。
自慢話を聞かされても、聞かされた側になんのメリットもありません。
時間の無駄にしかならないため、不用意にマウントをとらせないようにしてください。
こういった相手に対しては、適当に相槌を打ってあしらうことがおすすめです。
マウントを取られると②:価値観を押し付けられる
価値観を押し付けてくることも、マウントをとってくる方の特徴です。
マウントをとろうとしてくる方は、「自分が正しい」「そっちが間違っている」ということをこちらが理解するまで攻撃しようとしてきます。
マウントをとろうとしてくる方の価値観にまったく共感できない場合は、聞く耳を持たない方が良いでしょう。
この場合も自慢話同様、反応してしまうと負けです。
マウントを取られると③:強引に損をさせられてしまう
マウントをとられると、強引に損をさせられる可能性があります。
たとえば、マウントをとられて意見を無理やり正されたり、加害者扱いされたりしてしまうでしょう。
マウントをとろうとする方は「自分が優位に立つこと」が目的であるため、相手が損をしようが後悔しようが関係ないのです。
マウントを取られないための方法
マウントを取られて弊害が生じてしまうと、日常生活や人間関係で困ったことになりかねません。
できればマウントをとられずに過ごしたいですよね!
そこで、ここではマウントを取られないための方法を紹介します。
方法①:無視する
まず、マウントをとろうとしてくる人がいた場合、完全に無視してください!
マウントをとろうとしてくる方は、反応してきた相手に牙を向けることが多いです。
たとえば、「僕はこう思うんだけど」「それは間違ってるよ」といきなり絡まれた場合、「どういうことですか?」「根拠を示してくださいよ」などと言い返すのではなく、いなかったものとして無視を決め込みましょう。
無視し続ければ、マウントをとられることはありません。
方法②:軽く受け流す
無視できない場合は、軽く受け流すだけで問題ないでしょう。
場合によっては、無視よりも簡単に相手をやり過ごすことができます。
相手に絡まれた場合、「そうかもね」「なるほどね」と、心から同意していなくても相づちを打ちましょう。
相手によっては、「一応わかってもらえた」と納得する方もいますよ。
方法③:逆に受け入れる
逆に受け入れることで、相手の自尊心を満たせるでしょう。
「たしかにね、おもしろい意見だね!」「わー、すごいね! その考えはなかったよ!」などと言うと、相手は良い気分になることが多いです。
ただし、あからさまに伝えてしまうと「バカにしてるのか」と逆上させてしまいかねません。
さじ加減を大事にしてくださいね!
方法④:自分の意見を伝える
自分の意見を率直に伝えるという対処法もあります。
徹底的に相手と戦うという姿勢を示すのです。
この場合、相手が「きちんと議論できる人」に限ります。
ただマウントをとりたいだけの相手に対しては、時間や労力の無駄でしょう。
マウントを取ってくる人にしてはいけないこと
マウントを取ってくる人には、してはいけない気を付けるべきことがあります。
ここで紹介することをしてしまうと、逆効果になってしまうので気を付けてください!
しない方が良いこと①:真正面からぶつかる
真正面からぶつかることはおすすめできません。
真正面からぶつかってしまうと、相手をより楽しませてしまうだけだからです。
マウントを取ってくる相手に対しては、スルーが基本です。
スルーができない場合は、適当にあしらうことをおすすめします。
しない方が良いこと②:逆にマウントをとりにいく
逆にマウントをとりにいこうとすることは不毛です。
相手と同じことをしてしまっているので、まったく建設的ではありません。
また、マウントの取り合い合戦になってしまうので、相手との言い争いが終わりません。
腹が立ったからといってマウントを取りに行くのはやめましょう。
しない方が良いこと③:人間性を否定する
人間性を否定するのもやってはいけません。
マウントをとることよりも、道徳的にアウトだからです。
相手に対して「バカだな」「クズだ」と言い放つのは、最悪の場合は名誉毀損になってしまいます。
相手の挑発には乗らないようにしてください。
まとめ
マウントをとられると、誰しも良い気はしません。
たしかにメリットはありますが、デメリットの方が多いため、わざわざマウントをとりにいく必要はないでしょう。
「マウントをとろう」としてくる相手に対しては、適切に対処すべきです。
対処を間違えてしまうと、逆に相手をつけあがらせてしまう可能性もあります。
マウントをとろうとしてきた場合、徹頭徹尾スルーすることをおすすめします!
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